彫る前の板木に色を付けるのは分けがあります
2020年もやっと夏到来です。
昨日は猛烈な夕立があり、その後に素晴らしい夕焼けが見れました。
昔から雷が鳴ると梅雨が明けると言いますが、
まさにそんな感じで、
今日は朝からドピーカン!
めちゃくちゃ日差しがきついです。
しかし、長かったですね今年の梅雨は。
私の街では大きな被害はありませんでしたが、
各地で災害多発しております。
お見舞い申し上げます。
東北地方はまだ梅雨明け宣言してないとか、
お米や野菜の生育が気になっております。
暑い暑いというと叱られそうです。
こんな日は、出かけると熱中症になりそうなので、
部屋の中でグラスに氷を一杯入れた16茶を片手に
版画してます。
今日の作業は、これまでの作品作りの際、
下絵を板木に転写する段階で失敗した板木が沢山あります。
板木(シナベニア)もけっっこなお値段がします。
これを再利用するための下処理をします。
汚れた(失敗した)部分を少しでも見にくくするために、
無垢だった板木に薄く絵具を塗ります。
絵の具は一般的な水性絵の具でOK。
派手な色は長い時間彫っていると目がチカチカしてて
眼が疲れやすくなりますので、目に優しい薄めの色を使います。
墨や墨汁で真っ黒にされる方もおられますが、
私は黒色よりも今回のような淡い水色系か淡い若草色系が好きです。
適当に重ね塗りして、板木全体に十分に色がついたら
ドライヤーで乾かして完了です。
水に濡らすと板木が毛羽立ってきますが、
乾いた後に#1000番前後のサンドペーパーで軽く
表面を撫でてやればOKです。
新しい版画を創ります
7月も中旬を過ぎて下旬にかかろうとしているのに、いつまでも天気が思わしくありませんね。体にカビが生えそうで気持ちが悪いです。
版画作りの方は、今年の春の展覧会が軒並みコロナで中止となり、作った作品は額装まで仕上げたのですが、ひとまず一時お蔵入りしております。
そのほか昨年から引き続きと年初から取り組んでいた小中サイズの版画制作が一通り終わり(いい出来とは言えないのがもどかしい)ました。
出来がいまいちの作品ばかり(満足に近いものは1年間で1点あるかないかです)ですが、懲りずに新しい版画作りを開始しました。
新しいものを作らないといつまでも滅入った気分(前作の怨霊か?)を引きずって気持ちがスッキリできません。
今回は、近くにあります古民家の大梁です。
玄関をくぐった瞬間、目に飛び込んできた大梁に圧倒されました。
真っ直ぐに加工されたものではなく、自然まかせくねりながら長い年月をかけて成長した巨樹のその姿を残したまま、今は天井を支える梁となって家を支えておりました。
その梁の艶、色から生きているぞと呟いているように聞こえました。まだ死んではいない、枯れてはいないとみる人に語りかけてくる、そんな雰囲気に感動して、その姿を版画にします。
初めて尋ねたのは2−3年前になりますが、版画を作るために今回改めてその姿を見てきました。
それをもとにして描いた原画です。
長いお休みしておりました。再開します
1年ちょっとブログを休刊しておりました。
なぜか猛烈に忙しくて手も首もまわらずにおりました。
コロナのため春先から外出を自粛しております。いろいろな専門家の先生たちのおかげで、敵の姿がおぼろげながら見えてきて対処方法についても危ないことと大丈夫なこととがわかってきましたので、少し心に余裕ができてきました。それでブログを再開することにしました。
この版画は今年の暑中見舞いはがきに摺ったものです。完熟したトマトの真っ赤な赤色が表現したくて油性絵具の赤を使いました。
新巻鮭版画の続き
写真展で最後の2日間終日受付をしたので、何もできておりません。
それも昨日終わりましたので、やっと今日は昼から版画できました。
新巻鮭の続きで4枚摺ルことができました。
明日からは、構想中であった版画の彫りを開始します。
それを考えたら、なんだかワクワクしております。
感謝の版画作り
先に作っていました新巻鮭版画を、
お世話になった方へお届けしようと、
額装できる大きさで摺ることを進めております。
試し摺りはこんな感じです。
ほぼいい感じにできましたので、これで複数枚の版画を摺ります。
カレンダー版画その2
昨日の版画を少し修整しました。
ビフォアーアフターです。
まずまずです。
これに水引を紅白にします。(表彩色です)
最終の形をビフォアーで試し摺りした版画に面彩色してみたのが下の写真です。