彫る前の板木に色を付けるのは分けがあります
2020年もやっと夏到来です。
昨日は猛烈な夕立があり、その後に素晴らしい夕焼けが見れました。
昔から雷が鳴ると梅雨が明けると言いますが、
まさにそんな感じで、
今日は朝からドピーカン!
めちゃくちゃ日差しがきついです。
しかし、長かったですね今年の梅雨は。
私の街では大きな被害はありませんでしたが、
各地で災害多発しております。
お見舞い申し上げます。
東北地方はまだ梅雨明け宣言してないとか、
お米や野菜の生育が気になっております。
暑い暑いというと叱られそうです。
こんな日は、出かけると熱中症になりそうなので、
部屋の中でグラスに氷を一杯入れた16茶を片手に
版画してます。
今日の作業は、これまでの作品作りの際、
下絵を板木に転写する段階で失敗した板木が沢山あります。
板木(シナベニア)もけっっこなお値段がします。
これを再利用するための下処理をします。
汚れた(失敗した)部分を少しでも見にくくするために、
無垢だった板木に薄く絵具を塗ります。
絵の具は一般的な水性絵の具でOK。
派手な色は長い時間彫っていると目がチカチカしてて
眼が疲れやすくなりますので、目に優しい薄めの色を使います。
墨や墨汁で真っ黒にされる方もおられますが、
私は黒色よりも今回のような淡い水色系か淡い若草色系が好きです。
適当に重ね塗りして、板木全体に十分に色がついたら
ドライヤーで乾かして完了です。
水に濡らすと板木が毛羽立ってきますが、
乾いた後に#1000番前後のサンドペーパーで軽く
表面を撫でてやればOKです。